「30代で転職するなら、エージェントはどこを使えばいいのか」
dodaのエージェント経由で転職した人の平均年齢は32.9歳です。30代はエージェントの利用者の中心にいる年代です。
この記事では、30代の転職を統計で確かめたうえで、目的別に候補になるエージェントを弱点と合わない人まで書きます。
📖 この記事でわかること
- 30代で転職した人の賃金は増えたのか(厚生労働省の統計)
- 30代前半と後半で何が変わるのか
- 目的別に候補になる転職エージェント4つと、向かない人
- 地方で探す場合の考え方
- 2社をどう組み合わせるか
✅ 先に結論
30代で転職した人は、賃金が増えた人が46%前後、減った人は24%前後です。経験を活かす転職なら、条件を上げる余地があります。
エージェントは「軸にする1社」と「目的に合う1社」の2つ。4つ全部に登録する必要はありません。
軸にする1社
type転職エージェント(IT・営業・管理部門など。一都三県が中心)
女性なら
type女性の転職エージェント
営業経験があり年収を上げたい
ベストウィン(営業特化)
地方で探す・母数を見たい
リクルートエージェント
30代は「何ができるか」で見られる年代や。経験を活かす方向なら、条件はまだ上げられるで。
30代の転職は有利なのか|統計で確かめる


30代は、20代のようなポテンシャル採用から、経験で選ばれる採用に切り替わる年代です。実際の数字で見ます。
転職で賃金が「増えた」人と「減った」人(2024年・年齢別)
出典:厚生労働省「令和6年雇用動向調査結果の概況」表6。前職が雇用者で調査時に在籍している転職入職者が対象。確認日 2026年9月24日。
30代で転職した人は、賃金が減った人より増えた人のほうがずっと多い
30〜34歳で転職した人のうち、賃金が増えたのは46.1%、減ったのは24.2%でした。35〜39歳も45.5%と24.3%で、ほぼ同じです。
25〜29歳(減った29.2%)よりも、減った人の割合は小さくなっています。
ただし30代後半から、転職する人の割合は下がる
1年間に転職した人の割合(転職入職率)は、男性で30〜34歳10.3%、35〜39歳7.9%、女性で13.2%、10.5%です。
動く人が減るぶん、企業は「入社して何ができるか」を具体的に見てきます。経験をどう説明するかの準備が20代より重要になります。
📚 出典:転職入職率は厚生労働省「令和6年雇用動向調査結果の概況」図4-1。平均年齢はパーソルキャリア「転職サービスdoda 転職者の平均年齢調査【2025年版】」(2025年1〜12月にdodaのエージェントサービスを利用して転職した人。男性33.8歳・女性31.4歳)。確認日 2026年9月24日。


30代前半と後半で、何が変わるのか


同じ30代でも、前半と後半では企業の見方が変わります。賃金と転職の動きを、年齢で並べて比べます。
| 30〜34歳 | 35〜39歳 | |
|---|---|---|
| 賃金(月・男女計) | 31.2万円 | 34.1万円 |
| 賃金(月・男性) | 33.0万円 | 36.6万円 |
| 賃金(月・女性) | 28.3万円 | 29.2万円 |
| 1年間に転職した人の割合(男性/女性) | 10.3%/13.2% | 7.9%/10.5% |
| 転職で賃金が増えた人/減った人 | 46.1%/24.2% | 45.5%/24.3% |
📚 出典:賃金は厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 結果の概況」第2表(一般労働者の所定内給与)。転職の割合と賃金の増減は「令和6年雇用動向調査結果の概況」図4-1・表6。確認日 2026年9月25日。
30代前半:経験が浅くても、伸びしろで見てもらえる最後の時期
30〜34歳は、20代の延長で「これから伸びるか」も見てもらえる年代です。1年間に転職した人の割合も男性10.3%・女性13.2%と、30代後半より高くなっています。
職種を少し変える転職を考えているなら、前半のうちに動くほうが選択肢は広くなります。
30代後半:「何ができるか」を具体的に説明できるかどうか
35〜39歳になると、転職する人の割合は男性7.9%・女性10.5%に下がります。企業は即戦力を前提に見るので、職務経歴書で成果を数字で示せるかが通過を分けます。
それでも、転職で賃金が増えた人(45.5%)は減った人(24.3%)のほぼ倍です。経験と応募先が合っていれば、条件を上げる余地は十分あります。
女性は30代でも、転職する人の割合が下がりにくい
女性の転職入職率は、30〜34歳13.2%、35〜39歳10.5%で、どちらも同じ年代の男性より高い水準です。出産や子育てなどで働き方を見直す人が多い年代でもあります。
一方で、月の賃金は30代後半で男性36.6万円・女性29.2万円と差が開きます。女性の転職では、働き方の条件と賃金を同時に相談できる相手がいると進めやすくなります。
30代がエージェントを使う理由と、気をつけること


30代は仕事の責任が重く、平日に自分で何社も連絡を取る余裕がない人が多い年代です。そこを代わりに動いてもらえるのがエージェントの価値です。
30代が使う理由
- 面接の日程調整を代わりにやってもらえる
- 職務経歴書で「何ができるか」の書き方を直してもらえる
- 年収や入社日の条件交渉を任せられる
- 自分で探すと見つけにくい求人を紹介されることがある
気をつけること
- 紹介できるのは、企業がそのエージェントに出している求人だけ
- 採用が決まると報酬が出る仕組みなので、応募を急かされることがある
- 未経験の職種は紹介が少なくなりやすい
- 首都圏が強みのサービスもある。地方なら全国対応のものを選ぶ


30代におすすめの転職エージェント4つ|目的別


「軸にする総合型」と「目的に合う1社」に分けて並べます。自分に関係のあるものだけ読んでください。
| サービス | 向いている人 | 向かない人 |
|---|---|---|
| type転職エージェント (総合型) | IT・営業・管理部門などの経験者 | 首都圏以外で探す人 |
| type女性の転職エージェント (女性特化) | キャリアや働き方を女性のアドバイザーと相談したい | 男性 |
| ベストウィン (営業特化) | 営業経験があり、年収を上げたい | 営業以外の職種・営業未経験 |
| リクルートエージェント (総合型) | 地方在住・求人の母数を見たい | 数が多くても通るとは限らない |
口コミサイトでの評価|良い声と不満の両方


エージェントの満足度は担当者で大きく変わります。口コミサイト「みん評」の公開データで、評価の分かれ方を見ておきます。
みん評の平均評価(5点満点)
出典:みん評「リクルートエージェントの口コミ・評判」「type転職エージェントの口コミ・評判」(2026年9月25日確認)。厳しい声が集まりやすいサイトで、カテゴリ平均も2.78点です。type女性の転職エージェントとベストウィンは、みん評に掲載ページがありませんでした。
良い声として多い傾向
- 面接前に、企業ごとの傾向と対策を細かく教えてもらえた(type)
- 内定後の辞退の仕方や、給与・入社日の交渉を助けてもらえた(type)
- 求人件数が多く、情報収集に使えた(リクルート)
- 面接前後のフォローがあった(リクルート)
不満として多い傾向
- 希望と違う職種の求人ばかり紹介された(type・リクルート)
- 担当者によって対応の差が大きい(両方)
- 選考結果の連絡が途切れた(type)
- 応募を急かされた、紹介できる求人がないと言われた(リクルート)
📚 出典:みん評の各ページの投稿を読み、重なる内容を要約しています(個別の投稿の引用ではありません)。typeの高評価の投稿は2018〜2019年のものが多く、2025〜2026年の投稿は厳しい評価が中心でした。確認日 2026年9月25日。
口コミから分かる、30代の使い方
良い声も不満も、ほとんどが「担当者」についての話です。最初の面談で希望をはっきり伝え、合わないと感じたら担当の変更を申し出る。2社に登録しておけば、合うほうに絞れます。
私の実数も書いておきます
40代の私は、リクルートエージェント経由で約40社に応募して面接1社でした。一方、求人サイトから直接応募した10社は、面接に約6社進みました。
エージェントは便利ですが、それだけに頼ると応募の経路が1本になります。30代でも、求人サイトでの直接応募は並行してください。
2社の組み合わせ方と、地方で探す場合


全部に登録すると、連絡の対応と日程管理で手いっぱいになります。軸の1社に、目的の1社を足すだけで十分です。
経験を活かして同職種で
- type転職エージェント
- +自分で応募できる求人サイト
女性で働き方も見直したい
- type女性の転職エージェント
- +type転職エージェント
営業で年収を上げたい
- ベストウィン
- +type転職エージェント
地方で探したい
- リクルートエージェント(全国の求人)
- +ハローワーク・求人サイト
地方で探すなら、エージェントだけに頼らない
typeやtype女性の強みは首都圏です。地元の会社で探すなら、全国の求人を扱うリクルートエージェントに、地域の求人が集まるハローワークと、自分で応募できる求人サイトを組み合わせてください。
私自身、エージェント経由では約40社に応募して面接1社でしたが、求人サイトで直接応募した10社では約6社が面接に進みました。経路によって結果は大きく変わります。
30代未経験の職種を狙うなら
エージェントは経験者向けの求人が中心なので、未経験の職種は紹介が少なくなりがちです。業界だけを変えて職種は経験のあるものを続ける、という形のほうが通りやすくなります。


30代未経験の転職は厳しいのか


30代で未経験の職種に移る場合、職種によって入口の広さがまったく違います。求職者1人あたりの求人の数(有効求人倍率)で比べます。
職業別の有効求人倍率(2026年3月・常用/パートを除く)
出典:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年3月分及び令和7年度分)」参考統計表8-1。確認日 2026年9月25日。
未経験の採用がいちばん多いのは営業
マイナビの調査では、企業が2024年に採用した未経験者の人数は、職種別で「営業」が平均0.8人ともっとも多くなっていました。営業の有効求人倍率も2.28倍と、職業計(1.17倍)の約2倍です。
逆に一般事務は0.32倍で、求人1件を3人ほどで取り合う計算になります。30代未経験で事務だけを狙うと、苦戦しやすくなります。
30代なら「業界を変えて、職種は続ける」が通りやすい
営業なら業界を変えても営業、経理なら業界を変えても経理。職種の経験を持ったまま業界だけを移ると、未経験の扱いになりにくくなります。
職種ごと変えたい場合は、入口の広い職種を選ぶのが現実的です。
📚 出典:株式会社マイナビ「中途採用状況調査2025年版(2024年実績)」(人事担当者1,500人)。確認日 2026年9月25日。


30代の年収の相場と、交渉の考え方


30代の賃金は、同じ年齢でも会社の規模で大きく違います。転職で年収を上げたいなら、今の会社の規模も含めて相場を見てください。
35〜39歳の月の賃金(企業規模別・男女計)
出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 結果の概況」第4表(所定内給与)。30〜34歳は大企業34.5万円・中企業29.9万円・小企業28.7万円。確認日 2026年9月25日。
年収交渉は、エージェントに任せられる
自分で年収の話を切り出すのは気が引けますが、エージェント経由なら担当者が企業と交渉します。口コミでも、給与や入社日の交渉を助けてもらえたという声がありました。
希望額は「最低ライン」と「目標」の2つを最初に伝えておくと、交渉の幅が作れます。
月給だけでなく、手取りと固定費で比べる
月給が上がっても、残業代込みの額だったり、通勤や家賃が増えたりすると、手元に残るお金は変わりません。提示された条件は、手取りと毎月の固定費で比べてください。
登録から内定までの流れと、かかる期間


在職中の30代は、全体の期間を先に知っておくと、仕事との両立の計画が立てやすくなります。
登録して、担当者と面談(オンラインが多い)。希望条件と「最低ライン」を伝える
職務経歴書を作り、担当者に添削してもらう
紹介された求人と、自分で探した求人に応募する
書類選考・面接。日程調整は担当者に任せられる
内定。年収・入社日の交渉をしてから承諾する
今の会社に退職を伝え、引き継いで入社
内定1社までの平均応募社数(dodaエージェント経由の内定者)
31.9社
応募27社→面接5社→内定1社が目安。書類で落ちるのは珍しいことではありません
期間は2〜6か月を見ておく
企業側の調査では、中途採用の募集開始から採用までの期間は「2か月以上4か月未満」と「4か月以上6か月未満」がそれぞれ3割弱でした。
応募から内定までに加えて、退職の引き継ぎもあります。在職中に動くなら、半年ほどの計画で考えておくと焦らずに済みます。
書類で落ちても、応募の数で取り返す
dodaの数字では、面接に進めるのは応募の2割ほどです。書類で落ちるたびに自分を否定する必要はありません。
落ちた理由を担当者に聞き、職務経歴書を直しながら、応募の数を確保してください。
📚 出典:doda「転職成功者の平均応募社数」(2025年4月〜2026年3月・dodaエージェントサービス利用の内定者)、マイナビ「中途採用状況調査2025年版」。確認日 2026年9月25日。
よくある質問


30代後半からの転職は遅いですか?
遅くはありません。35〜39歳で転職した人のうち、賃金が増えた人は45.5%、減った人は24.3%でした。ただし転職する人の割合は30代前半より下がり、経験を具体的に説明できるかがより重要になります。
転職活動にはどれくらいの期間がかかりますか?
企業側の調査では、募集開始から採用までが「2か月以上4か月未満」と「4か月以上6か月未満」がそれぞれ3割弱でした。退職の引き継ぎも含めて、半年ほどを見ておくと無理がありません。
30代の転職は不利ですか?
統計上は不利とは言えません。2024年に転職した30〜34歳のうち、賃金が増えた人は46.1%、減った人は24.2%でした。35〜39歳も45.5%と24.3%です。
ただし30代後半からは転職する人の割合が下がり、経験の説明がより重要になります。
転職エージェントは何社登録すればいいですか?
2社が目安です。軸にする総合型1社と、目的に合う1社。多すぎると連絡の対応と日程管理が回らなくなります。
30代未経験でもエージェントは使えますか?
使えますが、紹介は経験者向けの求人が中心です。業界を変えて職種は経験のあるものを続けるほうが、紹介を受けやすくなります。
地方への転職にもエージェントは使えますか?
使えます。この記事ではリクルートエージェントが全国の求人を扱っています。typeなど首都圏が強みのサービスもあるので、地方ではハローワークと求人サイトでの直接応募も並行してください。
登録したら必ず転職しないといけませんか?
その必要はありません。相談だけで終えることもできます。使わなくなったら退会しておくと、連絡が止まります。
まとめ


✅ まとめ
- dodaのエージェント経由の転職者は平均32.9歳。30代は利用者の中心
- 30〜34歳の転職者は賃金が増えた人46.1%・減った人24.2%
- 30代後半から転職する人の割合は下がる。経験の説明がより大事になる
- 未経験なら営業など入口の広い職種か、業界を変えて職種は続ける形が通りやすい
- 内定まで平均31.9社に応募。期間は2〜6か月を見ておく
- 軸はtype、女性はtype女性、営業経験者はベストウィン、地方ならリクルートエージェント
- 登録は2社まで。地方ならハローワークと求人サイトを軸に
30代は経験を武器にできる年代です。何ができるかを言葉にしておきましょう。









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