「新卒で入った会社を2年で辞めたら、もう不利なのでは」
大卒で就職した人の3人に1人は、3年以内に最初の会社を辞めています。第二新卒での転職は、少数派の特別な行動ではありません。
この記事では、厚生労働省の統計で第二新卒の立ち位置を確かめたうえで、候補になる転職エージェントを弱点まで含めて整理します。
📖 この記事でわかること
- 新卒3年以内の離職率と、会社の規模・業種による差
- 20代で転職した人の賃金は増えたのか減ったのか
- 第二新卒で候補になる転職エージェント4つと、それぞれの弱点
- 口コミサイトでの実際の評価(件数・点数つき)
- エージェントに振り回されない使い方
✅ 先に結論
20代前半で転職した人は、賃金が増えた人が50.5%、減った人は16.8%です。第二新卒の転職は、統計上は不利とは言えません。
エージェントは「若手向けの専門型」と「職種で選ぶ総合型」を1つずつ。合わなければ替える前提で使います。
経歴に自信がない・既卒
キャリアパーク就職エージェント(若手向け・Web面談)
職種の方向が決まっている
type転職エージェント(IT・営業・管理部門など。一都三県が中心)
どこを選ぶか決まらない
転職エージェントナビ(アドバイザーを紹介してもらう)
2年で辞めたら終わり、ってことはないねん。辞めた理由をどう話すかのほうがよっぽど大事や。
第二新卒の転職は不利なのか|統計で確かめる


「第二新卒」に法律上の定義はありませんが、一般には新卒で入った会社をおおむね3年以内に辞めて転職する20代を指します。まずは、そうした人がどれくらいいるのかを見ます。
大卒で就職した人の3年以内離職率(2022年3月卒)
33.8%
高卒は37.9%、短大等は44.5%。3人に1人は最初の会社を3年以内に辞めている
大卒の3年以内離職率|会社の規模で大きく違う
出典:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)」(2025年10月24日公表)。確認日 2026年9月24日。
業種によっては半数以上が辞めている
大卒の3年以内離職率が高い業種は、宿泊業・飲食サービス業が55.4%、生活関連サービス業・娯楽業が54.7%、教育・学習支援業が44.2%です。
こうした業種から別の業種へ移る第二新卒は珍しくありません。辞めたこと自体を必要以上に引け目に感じなくて大丈夫です。
宿泊業・飲食サービス業
55.4%
生活関連サービス業・娯楽業
54.7%
教育・学習支援業
44.2%
医療・福祉
40.8%
小売業
40.4%
20代で転職した人は、賃金が増えた人のほうが多い
2024年に転職した人のうち、前の職場より賃金が増えたのは20〜24歳で50.5%、25〜29歳で46.3%です。減ったのはそれぞれ16.8%と29.2%でした。
1年間に転職した人の割合(転職入職率)も、25〜29歳は男性15.1%・女性16.8%と、30代以降より高い水準です。
📚 出典:離職率は厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)」、賃金変動と転職入職率は厚生労働省「令和6年雇用動向調査結果の概況」(表6・図4-1)。賃金変動は前職が雇用者で調査時に在籍している転職入職者が対象。確認日 2026年9月24日。


「3人に1人が辞める」は、今に始まったことではない
大卒の3年以内離職率は、1987年3月卒から2022年3月卒までの35年間、23.7%(1992年卒)から36.6%(2004年卒)の間で推移してきました。2000年代以降は、ほぼずっと3割台です。
最初の会社を早く辞めることは、昔から一定の割合で起きてきた、ごく普通のことです。
📚 出典:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)」別紙4「新規学卒者就職率と就職後3年以内離職率」。確認日 2026年9月25日。
転職エージェントを使う理由と、使うときの限界


エージェントは求職者は無料で使えます。採用が決まったときに企業から報酬を受け取る仕組みだからです。便利な反面、その仕組みから来る限界もあります。
使う理由
- 「なぜ短期間で辞めたのか」の答え方を一緒に整理できる
- 書類の添削と面接の練習を受けられる
- 面接日程の調整を代わりにやってもらえる
- 自分で探すと見つけにくい求人を紹介されることがある
知っておきたい限界
- 紹介できる求人は、企業がそのエージェントに出している分だけ
- 採用が決まると報酬が出るため、応募を急かされることがある
- 担当者との相性で満足度が大きく変わる
- 経歴によっては「紹介できる求人がない」と言われることもある


第二新卒で候補になる転職エージェント4つ


「若手向けの専門型」「総合型」「どこにするか相談する窓口」に分けて並べます。全部に登録する必要はなく、2つを目安にしてください。
| サービス | 向いている人 | 気をつけたい点 |
|---|---|---|
| キャリアパーク就職エージェント (若手向け専門型) | 経歴に自信がない・既卒・書類や面接が不安 | 口コミサイトで「紹介のマッチ度」が低め |
| type転職エージェント (総合型) | IT・営業・管理部門など職種の方向が決まっている | 強みは一都三県。第二新卒専門ではない |
| 転職エージェントナビ (紹介窓口) | どのエージェントにするか決められない | 紹介先との相性は会うまで分からない |
| リクルートエージェント (総合型) | 地方在住・求人の幅を確保したい | 求人が多いぶん合わない紹介も届く |
キャリアパーク就職エージェントの評判|口コミサイトの評価


ネット上の声を適当に要約するのではなく、口コミサイトに公開されている評価をそのまま載せます。
就活会議での項目別評価(5点満点・総合3.2点/219件)
出典:就活会議「キャリアパーク就職エージェントの評判・口コミ」(219件)。確認日 2026年9月24日。
評価されている点:親身さと視野の広がり
項目別で高いのは「視野の広がり」と「対応の親身さ」の3.5点です。考えていなかった業界や職種を知るきっかけとして使う、という向き合い方が合っています。
気になる点:紹介のマッチ度は2.7点
もっとも低いのは「紹介のマッチ度」です。希望と合わない求人を紹介されることがある、と受け取れる評価です。
なお就活会議は新卒の就職活動の口コミサイトなので、評価の多くは新卒での利用によるものです。第二新卒での評価とは分けて読んでください。
エージェントに振り回されない使い方


第二新卒の転職で結果を分けるのは、エージェント選びより使い方です。
登録は2つまで。多すぎると連絡への対応だけで疲れる
面談の前に、辞めた理由を「次に何をしたいか」とセットで1分で話せるようにしておく
譲れない条件と妥協できる条件を分けて、最初の面談で伝える
紹介された求人は、自分でも求人サイトで相場を確認してから応募する
在職中に動く。収入があれば、条件の悪い1社目に飛びつかずに済む
「なぜ辞めたのか」は愚痴にしない
面接でほぼ必ず聞かれます。前の会社の不満だけを話すと「うちでも同じ理由で辞めるのでは」と受け取られます。
事実は短く、話の中心は「次の会社で何をしたいか」に置いてください。ここを一緒に整理してもらうのが、エージェントを使ういちばんの価値です。
合わない担当者は替えてもらってよい
希望と違う求人ばかり紹介される、応募を急かされる、と感じたら担当変更を申し出て構いません。2社に登録しておけば、合うほうに絞ることもできます。


1年目・2年目・3年目、いつ動くのがいいか


第二新卒の中でも、何年目で動くかによって気をつける点が違います。
1年目
在籍が短いぶん、面接で辞める理由を必ず深く聞かれます。心身がつらいなら、年数より体を優先してください。
2年目
仕事を一通り経験し、「何ができるか」を少し話せる時期です。理由と経験の両方を伝えやすくなります。
3年目
第二新卒として扱われる最後の時期です。経験が評価されやすい一方、ポテンシャル枠からは外れ始めます。
1年未満で辞めると、失業手当がもらえないことがある
自己都合で辞めた場合、失業手当(基本手当)を受け取るには、原則として離職前の2年間に雇用保険に入っていた期間が通算12か月以上必要です。
新卒1年目の途中で辞めると、この条件を満たさないことがあります。次が決まる前に辞めるなら、先にハローワークで確認してください。
できれば、在職中に次を決める
在職中なら収入が途切れず、焦って条件の悪い会社に決めずに済みます。面接の日程はエージェントに調整してもらえるので、働きながらでも進められます。
📚 出典:ハローワークインターネットサービス「基本手当について」(受給要件)。確認日 2026年9月25日。
辞めた理由の伝え方|そのまま使える例文


第二新卒の面接で、ほぼ必ず聞かれるのが「なぜ短期間で辞めたのか」です。事実は短く、話の中心は「次に何をしたいか」に置きます。
仕事内容が合わなかった
「営業として新規開拓を1年経験し、顧客と長く付き合う仕事のほうが力を出せると分かりました。御社のルート営業で、既存のお客様との関係を深めたいと考えています。」
労働時間が長かった
「月の残業が80時間を超える状態が続き、学ぶ時間が取れませんでした。業務の効率化にも取り組みましたが、腰を据えて専門性を高められる環境で働きたいと考えました。」
人間関係がつらかった
「人間関係そのものより、相談しながら進める仕事の進め方が合っていると気づきました。チームで役割を分担する御社の働き方に魅力を感じています。」
言わないほうがいいこと
前の会社や上司の悪口、「なんとなく合わなかった」だけで終わる説明、給与や休みだけを理由にする説明は避けてください。
面接官は「うちでも同じ理由で辞めないか」を見ています。事実をひとつ、学んだことをひとつ、次にやりたいことをひとつ、の順で話すとまとまります。
例文は、自分の事実に置き換えて使う
例文をそのまま話すと、深掘りの質問で崩れます。数字(残業時間や担当件数)と、自分で工夫したことを1つ入れてください。
ここを一緒に整理してもらえるのが、若手向けのエージェントを使ういちばんの価値です。


よくある質問


入社1年未満で辞めても、第二新卒として転職できますか?
できます。ただし在籍が短いぶん、辞めた理由を深く聞かれます。また、自己都合で辞めた場合、失業手当は原則として離職前2年間に雇用保険の加入期間が12か月以上必要です。
次が決まる前に辞めるなら、先にハローワークで確認してください。
第二新卒は転職に不利ですか?
統計上は不利とは言えません。2024年に転職した20〜24歳のうち、賃金が増えた人は50.5%、減った人は16.8%でした。
大卒の3人に1人が3年以内に最初の会社を辞めており、第二新卒での転職は珍しい行動ではありません。
第二新卒とは何年目までですか?
法律上の定義はありません。一般には、新卒で入社しておおむね3年以内に転職する人を指します。求人によって扱いが違うので、応募条件の書き方を確認してください。
転職エージェントは無料で使えますか?
求職者は無料です。採用が決まったときに、企業がエージェントに報酬を支払う仕組みになっています。
何社くらい登録すればいいですか?
2社が目安です。若手向けの専門型と、職種で選ぶ総合型を1つずつにすると、紹介される求人と担当者を比べられます。多すぎると連絡の対応で疲れてしまいます。
在職中でも転職活動はできますか?
できます。収入が途切れないので、条件の合わない会社に急いで決める必要がなくなります。面接日程の調整はエージェントに任せられます。
まとめ


✅ まとめ
- 大卒の3年以内離職率は33.8%。第二新卒の転職は珍しくない
- 20〜24歳の転職者は賃金が増えた人50.5%・減った人16.8%
- 経歴に自信がないならキャリアパーク、職種が決まっているならtype、地方ならリクルート、迷うならナビ
- キャリアパークは就活会議で3.2点。紹介のマッチ度は2.7点と低めなので、断る前提で使う
- 登録は2つまで。辞めた理由は「次に何をしたいか」とセットで話す
- 1年未満で辞めると失業手当の条件を満たさないことがある。できれば在職中に次を決める
辞めたことより、次に何をしたいかを話せるかどうかですね。









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