「タクシーは求人が多いって聞くけど、実際どうなの?」
40代で転職を考えると、未経験でも入りやすい仕事としてタクシーの名前がよく挙がります。一方で「やめとけ」という声も多く、どちらを信じればいいか迷う人は多いはずです。
この記事では、厚生労働省の職業データで年収・求人倍率・地域差を確かめたうえで、「やめとけ」と言われる理由と、向いている人・向いていない人を正直に整理します。
📖 この記事でわかること
- タクシー運転手の年収と、都道府県による差(東京570万円・福岡384万円)
- 有効求人倍率6.91倍。本当に求人は多いのか
- 「やめとけ」と言われる5つの理由
- 隔日勤務・歩合制など、働き方の仕組み
- 未経験から始める手順と、会社の選び方
✅ 先に結論
タクシー運転手の有効求人倍率は全国で6.91倍。求人が多く、二種免許の取得を会社が支援する求人もあるので、40代未経験でも入りやすい仕事なのは確かです。
ただし給料は歩合制が多く、年収は地域で大きく違います(東京都570.4万円、福岡県383.5万円)。「入りやすさ」と「稼げるか」は別の話なので、地域・勤務形態・給与の仕組みを確かめてから選んでください。
平均年収(全国)
450.8万円
有効求人倍率
6.91倍
平均年齢
56.8歳
求人が多いのはほんまや。でも「入りやすい」と「稼げる」は別の話やで。地域と給料の仕組みを先に見とこ。
タクシー運転手の年収|全国平均と地域差


まず、厚生労働省の職業情報サイト(job tag)で、タクシー運転手の年収を見ます。
| 地域 | 平均年収 | 有効求人倍率 |
|---|---|---|
| 全国 | 450.8万円 | 6.91倍 |
| 東京都 | 570.4万円 | 7.30倍 |
| 大阪府 | 479.0万円 | 5.96倍 |
| 愛知県 | 422.5万円 | 16.58倍 |
| 北海道 | 420.3万円 | 6.70倍 |
| 福岡県 | 383.5万円 | 7.34倍 |
📚 出典:厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)「タクシー運転手」。年収は令和7年賃金構造基本統計調査、有効求人倍率は令和7年度のハローワーク求人統計をもとに加工したもの。職業分類「タクシー・ハイヤー運転手(介護タクシーを除く)」等に対応。確認日 2026年10月5日。
東京と福岡で約190万円の差
同じタクシー運転手でも、東京都は570.4万円、福岡県は383.5万円と、約190万円の差があります。タクシーは乗せたお客さんの運賃が売上になるため、人が多く移動する大都市ほど稼ぎやすい仕組みです。
地方で働く場合は、全国平均の数字をそのまま当てにしないでください。
時給にすると1,957円。ただし労働時間は長め
job tagでは、一般の労働者の1時間あたりの賃金は1,957円(残業代・賞与込み)、月の労働時間は169時間でした。求人に出ている月給の平均は20.9万円で、前年度より0.9万円上がっています。
求人の月給は、歩合が入る前の最低ラインとして書かれていることが多いので、実際の手取りは売上しだいで上下します。
求人が多いのは本当?|求人倍率6.91倍の意味


有効求人倍率6.91倍は、ハローワークで仕事を探す人1人に対して、求人が約7件あるという意味です。
人手が足りないから、未経験でも採用される
タクシー運転手の平均年齢は56.8歳で、働く人の高齢化が進んでいます。そのため多くの会社が人手を探していて、未経験者や40代・50代も採用の対象になっています。
愛知県のように、求人倍率が16倍を超える地域もあります。
二種免許は、入社後に会社の支援で取れることがある
タクシーを運転するには普通第二種運転免許が必要です。job tagでは、第一種免許の人を採用し、二種免許を取るための養成訓練を行う会社もあると書かれています。
一部の指定地域では、「タクシーセンター」の試験に合格する必要もあります。


タクシー運転手は「やめとけ」と言われる5つの理由


求人が多い一方で「やめとけ」と言われるのには理由があります。入る前に知っておきたい点を並べます。
歩合制で、売上が少ない月は給料も下がる
大都市の隔日勤務は1回19時間と長い
酔ったお客さんなど、乗客とのトラブルがある
長時間の運転で腰や目、体への負担が大きい
事故のリスクと、そのときの責任や精神的な負担
歩合制は、慣れるまで給料が安定しない
job tagでは、基本給などの他に、売上高に応じて給料が支払われる歩合制度を採用している会社が多いとされています。お客さんが多い場所や時間帯を覚えるまでは、売上が伸びにくいのが現実です。
入社直後の一定期間、給料を保証する制度がある会社もあるので、求人を比べるときに確認してください。
隔日勤務は「長いけど休みが多い」
大都市では、たとえば1回の勤務が19時間(うち休憩3時間)で、翌日は休み、月に12〜13回乗務する「隔日勤務」の会社があります。1回は長いですが、そのぶん休みの日が多くなります。
昼だけの日勤や、夜だけの夜勤を選べる会社もあります。体力に合う勤務形態を選ぶことが、続けられるかどうかを左右します。
タクシー運転手に向いている人・向いていない人


向いている人
- 運転が好きで、長時間でも苦にならない
- 1人で仕事を進めたい
- 頑張った分だけ稼ぎたい
- 大都市やその近くに住んでいる
- 休みの多い勤務形態がいい
向いていない人
- 毎月の給料が一定でないと不安
- 夜や長時間の勤務が体に合わない
- 知らない人との会話がつらい
- 運転に自信がない
- 地方で高い年収を期待している
人間関係が苦手な人には、むしろ向いていることも
タクシーは、乗務中は基本的に1人です。職場の人間関係で前の会社を辞めた人にとっては、働きやすい面もあります。
一方で、お客さんとの短いやりとりは毎日続きます。接客がまったくできないと難しいので、そこは分けて考えてください。
将来は個人タクシーという道もある
一定の年数を経験し、条件を満たすと、運輸局の許可を受けて個人タクシーとして独立できます。job tagによると、個人タクシーは全国で約25,000人が営業しており、平均年齢は64.5歳です(2025年4月時点、全国個人タクシー協会)。
会社に勤めて経験を積んだ先に、自分のペースで働く選択肢があるのも、この仕事の特徴です。
未経験からタクシー運転手になる手順と会社の選び方


普通第一種免許を持っているか、運転経歴を確認する(二種の受験資格にかかわる)
住んでいる地域の年収と求人を確かめる
二種免許の取得支援・入社後の給与保証がある会社を探す
勤務形態(隔日・日勤・夜勤)と歩合の計算方法を比べる
入社後、研修とベテランの同乗指導を受けてから独り立ちする
求人を比べるときは、この4つを聞く
①二種免許の取得費用は会社負担か、辞めたときに返す決まりはあるか、②入社後の給与保証は何か月か、③歩合の計算方法(売上の何割か)、④勤務形態を選べるか。
免許の取得費用は、一定期間内に辞めると返す決まりを設けている会社もあります。入る前に書面で確かめてください。
ドライバー専門の求人サイトで、条件をまとめて比べる
タクシー会社の求人は、ハローワークや一般の求人サイトにもありますが、ドライバー専門の求人サイトなら、運転の仕事だけをまとめて比べられます。
ドラEVERの使い方や求人の数は、別の記事で実際に調べてまとめています。


よくある質問


タクシー運転手の年収はどのくらいですか?
厚生労働省のjob tagでは、全国平均で450.8万円です(令和7年賃金構造基本統計調査をもとに加工)。東京都は570.4万円、福岡県は383.5万円と、地域による差が大きくなっています。
タクシー運転手はやめとけと言われるのはなぜですか?
歩合制で給料が安定しにくいこと、大都市の隔日勤務は1回19時間と長いこと、乗客とのトラブルや事故のリスク、長時間運転による体への負担などが主な理由です。
40代・50代の未経験でもタクシー運転手になれますか?
なれます。有効求人倍率は6.91倍と高く、平均年齢も56.8歳です。二種免許の取得を会社が支援する求人もあります。
二種免許がなくても応募できますか?
応募できる求人があります。第一種免許の人を採用し、入社後に二種免許を取るための訓練を行う会社もあります。費用の負担や、辞めたときの返還の決まりは事前に確認してください。
タクシー運転手の勤務時間はどのくらいですか?
会社や地域で違います。大都市では1回19時間(休憩3時間)などの隔日勤務で月12〜13回乗務する形があり、ほかに日勤や夜勤もあります。
まとめ


✅ まとめ
- 有効求人倍率6.91倍。40代未経験でも入りやすいのは本当
- 平均年収450.8万円。ただし東京570万円・福岡384万円と地域差が大きい
- 歩合制・隔日勤務・乗客トラブルが「やめとけ」の主な理由
- 二種免許の取得支援と、入社後の給与保証がある会社を選ぶ
- 勤務形態と歩合の計算方法は、入る前に書面で確認する
求人の多さだけで決めずに、地域の年収と勤務形態まで見てから選べば安心ですね。









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