「適応障害で休職。どのくらい休めばいい?給料はどうなる?」
私は適応障害で、合わせて約8か月休職しました。最初は2週間の予定でしたが戻れず、延長を重ね、途中で1週間だけ復帰したものの再発して、また休むことになりました。
この記事では、その経過をそのまま書いたうえで、休職期間の決まり方、休職中のお金(有給・傷病手当金)、休職中の過ごし方、休職のあとの選択肢を、公的な情報とあわせてまとめます。
📖 この記事でわかること
- 適応障害の休職期間はどう決まるか(私は約8か月)
- 休職中の給料|有給・傷病手当金・会社の制度
- メンタル不調で休む人は珍しくない(国の調査)
- 休職中の過ごし方と、復帰でつまずいた私の体験
- 休職のあとに選べる道(復職・退職・転職)
✅ 先に結論
適応障害の休職期間に決まった長さはなく、医師の診断書で区切りながら、回復に合わせて延ばしていくのが一般的です。私は2週間のつもりが、合わせて約8か月になりました。
休職中のお金は、有給休暇を使うか、健康保険の傷病手当金を受けるかが中心です。私は傷病手当金はもらわず、有給で処理してもらいました。会社の休職制度の決まりは、就業規則で必ず確認してください。
私の休職期間
約8か月
傷病手当金(目安)
給与の約3分の2
1か月以上休んだ人がいた事業所
10.2%
2週間で戻るつもりが、8か月や。休む長さは自分で決めるもんやなくて、体と医者が決めるもんやったわ。
適応障害の休職期間はどう決まる?|私は約8か月


適応障害の休職期間に、法律や医学で決まった長さはありません。医師が診察して「療養が必要」と判断した期間を診断書に書き、その期間が終わるころに再び診察して、延ばすか復帰するかを決めていくのが一般的です。
📝 私の休職の経過
理由のない涙が止まらなくなり、オンライン診療で適応障害と診断。まず2週間の休職
2週間では戻れず、さらに1か月延長。その後もオンラインで受診を続ける
職場に復帰。上司の交代やフルシフトなどで、1週間でまた無理になる
再び休職。状況は良くならず、最終的に退職を決める
休職は約8か月。傷病手当金はもらわず、有給で処理してもらった
「2週間で治る」とは限らない
最初の診断書は、2週間や1か月など短めの期間で出ることがあります。私も最初は2週間でした。ただ、その期間で必ず回復するという意味ではなく、様子を見るための区切りです。
私のように、延長を重ねて半年以上になることもあります。焦って期間を短く見積もるより、医師と相談しながら一区切りずつ進めてください。
会社の休職制度には「上限」がある
休職は法律で決まった制度ではなく、会社が就業規則で決めている制度です。休職できる期間の上限、休職中の給料の扱い、上限を過ぎた場合の扱い(退職扱いになるなど)は、会社ごとに違います。
休職が長くなりそうなら、早めに就業規則を確認し、人事に上限を聞いておいてください。


休職中の給料はどうなる?|有給・傷病手当金・会社の制度


休職中は働いていないので、原則として給料は出ません。生活費をどうするかは、次の3つで考えます。
| 有給休暇 | 傷病手当金 | |
|---|---|---|
| もらえるお金 | ふだんの給料と同じ | 1日あたり、標準報酬日額の約3分の2 |
| いつまで | 残っている日数まで | 支給開始から通算1年6か月まで |
| 条件 | 有給が残っていること | 健康保険に加入・仕事ができない・連続3日休んだ後の4日目から |
| 私の場合 | 有給で処理してもらった | もらっていない |
📚 出典:全国健康保険協会(協会けんぽ)「病気やケガで会社を休んだとき(傷病手当金)」。支給額は「支給開始日以前の継続した12か月間の各月の標準報酬月額を平均した額÷30日×2/3」。健康保険組合によって付加給付がある場合があります。確認日 2026年10月9日。
傷病手当金は、給料が出ている間はもらえない
傷病手当金は、病気やケガで働けず、給料が受けられないときの生活の支えです。有給休暇を使って給料が出ている日は、原則として傷病手当金は支給されません(給料が傷病手当金より少ない場合は差額が出ます)。
私は有給で処理してもらったため、傷病手当金は受け取っていません。有給が足りなくなる場合は、傷病手当金の申請を考えてください。申請書には医師の意見を書いてもらう欄があります。
お金の不安が強いなら、会社と早めに相談を
休職が長くなると、お金の不安がさらに体調を悪くすることもあります。有給の残り日数、傷病手当金の申請の流れ、社会保険料の払い方(休職中も保険料はかかります)を、早めに人事に確認しておくと安心です。
退職後に受け取れるお金は、別の記事で一覧にしています。


メンタル不調で休む人は珍しくない|休職の罪悪感について


メンタル不調で1か月以上休んだ人・退職した人がいた事業所
12.8%
1か月以上休業した人がいた事業所は10.2%、退職した人がいた事業所は6.2%
📚 出典:厚生労働省「令和6年 労働安全衛生調査(実態調査)」(2025年8月7日公表)。常用労働者10人以上の民営事業所、有効回答8,304事業所。期間は2023年11月1日〜2024年10月31日。確認日 2026年10月9日。
従業員1,000人以上の会社では、9割超に休んだ人がいる
同じ調査で、従業員1,000人以上の事業所では、メンタル不調で1か月以上休んだ人か退職した人がいた割合が91.6%でした。大きな会社ほど、メンタル不調で休む人がいるのは当たり前のことになっています。
休むことは、あなただけの特別な失敗ではありません。
「迷惑をかけている」と思うのは、真面目な人ほど
休職中に「同僚に迷惑をかけている」「自分だけ休んでいていいのか」と罪悪感を持つ人は少なくありません。でも、休職は医師が療養が必要と判断したうえでの正式な手続きです。
いちばん周りに負担をかけるのは、無理をして戻り、また長く休むことです。私自身、1週間で復帰して再発した経験から、そう感じています。
休職中に眠れない・寝すぎるといった眠りの乱れが続くときは、主治医に伝えてください。こころの不調と睡眠の関係は、姉妹ブログの「不眠とうつ病の関係|適応障害・不安症と受診の目安」で詳しく解説しています。
休職中の過ごし方と、復帰でつまずいた私の体験


休職中は、まず休むことが仕事です。そのうえで、少しずつ生活のリズムを取り戻していきます。
最初の時期
とにかく休む。眠れるだけ眠り、仕事のことを考えないようにする
少し動ける時期
起きる時間をそろえ、散歩など軽い外出を増やす
復帰が見えてきた時期
通勤と同じ時間に出かけてみるなど、働くリズムに近づける
私は休職中、ブログとYouTubeをやっていた
私は休職中、ブログとYouTubeをやっていました。
ただ、これはあくまで私の場合です。何かをしなければと焦る必要はありませんし、体調が悪いときは何もしなくてかまいません。主治医と相談しながら、自分に合う過ごし方を見つけてください。
復帰は「職場の環境」も一緒に確かめる
私は7月に復帰しましたが、上司が代わっていて、復帰早々フルシフト、さらに転勤の話も出ていました。何もかもが以前と違い、1週間でまた無理になってしまいました。
復帰するときは、体調だけでなく、仕事の量や配置を段階的に戻してもらえるかを、事前に会社と話しておくことが大切です。会社によっては、短い時間から始める「試し出勤」などの制度があります。
Awarefyの良い口コミ・悪い口コミや、解約のしくみ、有料プランの中身は、姉妹ブログの「Awarefyの口コミ・評判」で詳しくまとめています。
休職から復職までの流れ|国の手引きの5ステップ


厚生労働省は、心の不調で休んだ人が職場に戻るまでの流れを「職場復帰支援の手引き」で5つのステップに整理しています。会社もこの流れを参考にしていることが多いので、知っておくと先の見通しが立ちます。
| ステップ | 中身 |
|---|---|
| 1 休業の開始と休業中のケア | 診断書を会社に出して休業に入る。休業中の連絡や手続きの説明を受ける |
| 2 主治医の「復帰できる」という判断 | 回復してきたら、主治医に復帰できるかを判断してもらい、意見書などを出す |
| 3 会社による復帰の判断と支援の計画 | 産業医や上司・人事と話し、復帰の可否と、仕事の量・配置などの計画を決める |
| 4 最終的な復帰の決定 | 計画をもとに、会社が正式に復帰を決める |
| 5 復帰後のフォロー | 復帰したあとも、体調や仕事の様子を確かめながら調整していく |
📚 出典:厚生労働省・中央労働災害防止協会「心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き」。確認日 2026年10月9日。
「主治医が大丈夫」と「職場で働ける」は別の判断
主治医の「復帰できる」は、日常生活が送れるまで回復したという判断であることが多く、元の仕事をそのままこなせるという意味とは限りません。だからこそ、ステップ3で会社と、仕事の量や配置を段階的に戻す計画を話し合うことが大切です。
私の場合は、復帰してすぐにフルシフトに戻り、1週間で再発しました。
休職中の会社への連絡は、頻度と方法を決めておく
休職中も、診断書の更新や手続きのために会社と連絡を取る場面があります。連絡が負担になる場合は、「月に1回、メールで」のように、頻度と方法を人事と決めておくと気持ちが楽になります。
上司との連絡がつらいときは、人事や産業医を窓口にしてもらえないか相談してください。
休職のあとに選べる道|復職・退職・転職


復職を考えるとき
- 主治医が復帰できると判断している
- 仕事の量や配置を段階的に戻してもらえる
- 不調の原因になった環境が変わっている
退職・転職を考えるとき
- 原因が職場そのもので、変わる見込みがない
- 休職の上限が近づいている
- 戻ることを考えると体調が悪くなる
私は退職を選んだ。それも自分を守る決断だった
私は再び休職したあとも状況が変わらず、最終的に退職を決めました。迷いがなかったとは言いませんが、あのまま自分をすり減らし続けるより、環境から離れることも必要だったと、今は思っています。
退職の伝え方や、退職後のお金の手続きは、別の記事にまとめています。
すぐの転職が不安なら、就労移行支援という道もある
退職したあと、いきなり転職活動をするのが不安な場合は、「就労移行支援」を使う方法があります。障害者総合支援法にもとづく福祉サービスで、心の病気などがある人が、働くための訓練や就職活動の支援、就職後の定着の支援を受けられます。
利用期間は原則2年までで、利用料は前年の所得によって決まり、自己負担なしで使っている人も多くいます。障害者手帳がなくても、医師の意見書などで利用できる場合があるので、住んでいる市区町村の障害福祉の窓口で確認してください。


転職活動で「適応障害」と正直に言ったら、内定が出なかった
退職後の転職活動で、私ははじめ、面接で正直に適応障害で休職・退職したことを伝えていました。その結果、まったく内定がもらえませんでした。
病気のことをどこまで、どう伝えるかは、転職活動でいちばん悩むところです。体調が整って、働ける状態になってから転職活動を始めること、そして伝え方を工夫することが大切だと、身をもって感じました。


よくある質問


適応障害の休職期間はどのくらいですか?
決まった長さはありません。医師が療養が必要と判断した期間を診断書に書き、その時期が来たら再び診察して延長か復帰かを決めるのが一般的です。私は最初2週間の予定が、延長を重ねて合わせて約8か月になりました。
適応障害で休職中、給料は出ますか?
休職中は原則として給料は出ません。有給休暇を使うか、健康保険の傷病手当金(標準報酬日額の約3分の2)を受けるのが一般的です。会社の休職制度の扱いは就業規則で確認してください。
有給を使うと傷病手当金はもらえませんか?
有給で給料が出ている日は、原則として傷病手当金は支給されません。給料が傷病手当金より少ない場合は差額が支給されます。
休職に罪悪感があります。どう考えればいいですか?
休職は医師の判断にもとづく正式な手続きです。国の調査では、メンタル不調で1か月以上休んだ人か退職した人がいた事業所は12.8%あり、珍しいことではありません。無理に戻って再発するほうが、結果的に周りの負担も大きくなります。
休職から復職するまでにはどんな流れがありますか?
厚生労働省の手引きでは、①休業の開始と休業中のケア、②主治医による復帰可能の判断、③会社による復帰の判断と支援の計画、④最終的な復帰の決定、⑤復帰後のフォロー、の5つのステップに整理されています。
休職中は何をして過ごせばいいですか?
最初はとにかく休み、少し動けるようになったら起きる時間をそろえ、軽い外出を増やしていきます。何かをしなければと焦る必要はありません。主治医と相談しながら進めてください。
まとめ


✅ まとめ
- 休職期間に決まりはない。医師の診断書で区切りながら延ばしていく
- 私は2週間の予定が、延長と再発で合わせて約8か月になった
- お金は有給か傷病手当金。私は有給で処理し、傷病手当金はもらっていない
- 会社の休職制度の上限と扱いは、就業規則で早めに確認する
- メンタル不調で休む人は珍しくない。罪悪感より回復を優先する
- 復帰は体調と職場の環境の両方を確かめてから
休む長さは、焦って決めなくていいんですね。まずは回復を優先します。





コメント