MENU

退職給付金一覧|退職後にもらえるお金と失業保険の条件

退職後にもらえる給付金の一覧をまとめたイメージ

「退職したら、結局どのお金がもらえるの?」——最初に知っておきたいのは、”退職給付金”という名前の制度は存在しないという事実です。

検索でよく使われる「退職給付金」は、失業保険(雇用保険の基本手当)や再就職手当、健康保険の傷病手当金など、退職後に受け取れる複数の制度をまとめて指す通称です。ハローワークも「退職給付金という名前の制度はありません」と注意喚起しています。

つまり、まず制度ごとの正式名称と条件を知ることが、受け取り漏れを防ぐ一番の近道になります。

この記事では、厚生労働省・ハローワークの一次情報をもとにした退職給付金一覧と、失業保険の受給条件(2025年4月改正で変わった点)、いくらもらえるかの計算方法、パート・アルバイトの扱いまでを一気にまとめました。最終的な受給の可否はハローワーク等の審査で決まるため、迷ったら必ず窓口で確認してください。

📖 この記事でわかること

  • 退職給付金一覧|退職後にもらえるお金を制度別に整理した早見表
  • 失業保険の受給条件と、2025年4月の改正で変わった給付制限のルール
  • ハローワークでの申請手続きの流れと、当日に持っていく書類
  • いくらもらえる?賃金日額から計算する方法と年齢・月収別の目安
  • パート・アルバイトでももらえるのか、判断の分かれ目はどこか
  • 申請サポート業者を使う前に必ず知っておくべき注意点
ライ

ネットで「退職給付金」って見かけるけど、これって何の制度なん?申請したらまとめてもらえるん?

ひすい

それが落とし穴です。「退職給付金」という制度は存在しません。実際は別々の制度が並んでいて、それぞれ窓口も条件も違います。まず全体像を3つだけ押さえましょう。

💡 結論:退職後のお金は「3つの入口」で考える

①雇用保険
(ハローワーク)

失業保険(基本手当)・再就職手当・教育訓練給付金など。退職者の中心はここ

②健康保険
(健保組合等)

傷病手当金。病気やケガで働けない場合の制度で、失業保険とは同時に受け取れない

③その他
(自治体・国)

求職者支援制度・住居確保給付金・未払賃金立替払制度。雇用保険がなくても使える道

🙆 まず動くべき人

  • 離職票が手元に届いた
  • 働ける状態で仕事を探している
  • 退職前2年で雇用保険に12か月以上入っていた

🙅 先に別の窓口へ行く人

  • 病気やケガですぐ働けない
  • 雇用保険に入っていなかった
  • 会社が倒産して給与が未払いのまま

自分がどの入口かで、行くべき窓口も申請期限も変わります。以下、一覧表 → 条件 → 手続き → 金額の順に見ていきましょう。

自分で申請するのが基本。それでも相談したい人へ|POOL BOX

退職後の給付は、ハローワークや健康保険組合で自分で手続きできます。費用はかかりません。この記事の内容を読めば、順番に進められるように書いています。

そのうえで「体調が悪くて動けない」「手順を一緒に整理してほしい」という場合の有料サポートの一つがPOOL BOXです。使う前に、下の条件を必ず確認してください。

先に必ず知っておくこと。料金は一括160,000円/分割220,000円/後払い280,000円(すべて税込)で、後払いは一括より12万円高くなります。返金保証は「当社の不備に関する条件付き」で、受給できなかった場合に自動的に返金されるものではありません。

サポート内容は情報提供と手順の案内であり申請代行ではなく、社労士の関与は公式に記載がありません(運営は合同会社POOL BOX・設立2026年1月)。ハローワークや健康保険組合に相談すれば無料で手続きできます。

POOL BOXの無料相談を見る →

※料金・内容は2026年9月16日に公式サイトで確認しました。最新は公式でご確認ください。

目次

退職給付金一覧|退職後にもらえるお金を制度別に整理

退職後の生活を支える!失業保険の正しい利用法の説明画像

退職後に受け取れるお金は、支給元によって「雇用保険」「健康保険」「その他(国・自治体)」の3系統に分かれます。窓口も申請期限もバラバラなので、まずは自分に該当しそうなものに当たりをつけるのが先決です。

そもそも「退職給付金」という名前の制度はない

ハローワーク那覇は公式サイトで、「退職給付金」という名前の制度はありませんと明記して注意喚起しています。国民生活センターの資料でも、失業等給付が一般に「失業保険」「失業手当」「失業給付」「退職給付金」などと呼ばれることがある、という整理になっています。

つまり退職給付金は制度名ではなく、複数の給付をまとめて呼ぶネット上の通称です。「退職給付金の申請窓口」を探しても存在せず、制度ごとにハローワーク・健康保険・自治体へ分かれて申請することになります。

雇用保険からもらえるお金(ハローワーク)

退職者にとっての本丸が雇用保険です。柱になるのは失業保険(正式には「基本手当」)で、早く再就職すれば再就職手当、学び直しをするなら教育訓練給付金が乗ります。65歳以上で離職した場合は基本手当ではなく高年齢求職者給付金という一時金に切り替わります。

いずれも共通する前提は「雇用保険に入っていたこと」です。加入していなければ、この系統はまるごと対象外になります。

健康保険・国や自治体からもらえるお金

病気やケガで働けない場合は、健康保険の傷病手当金が入口になります。こちらは「働けない人」への給付なので、「働ける人」が対象の失業保険とは性質が正反対で、同じ期間に両方を受け取ることはできません。

雇用保険に入っていなかった人には求職者支援制度、家賃が払えない場合は自治体の住居確保給付金、会社が倒産して給与が未払いなら未払賃金立替払制度という道があります。

スクロールできます
制度の正式名称支給元・窓口もらえる金額の考え方主な条件
基本手当
(失業保険)
雇用保険
ハローワーク
賃金日額×給付率(45〜80%)×所定給付日数離職前2年間に被保険者期間12か月以上/働ける状態で求職中
再就職手当雇用保険
ハローワーク
支給残日数×60%(残日数が3分の2以上なら70%)×基本手当日額所定給付日数を3分の1以上残して安定した職業に就いた
就業促進定着手当雇用保険
ハローワーク
下がった賃金の6か月分。上限は支給残日数の20%相当再就職手当を受け、再就職先に6か月以上雇用され賃金が低下
常用就職支度手当雇用保険
ハローワーク
90日(または残日数)×40%×基本手当日額就職が困難な方などで、支給残日数が3分の1未満
教育訓練給付金雇用保険
ハローワーク
一般20%・特定一般40〜50%・専門実践は最大80%指定講座の受講/被保険者期間の要件/離職後1年以内など
教育訓練支援給付金雇用保険
ハローワーク
基本手当日額の60%45歳未満で初めて専門実践教育訓練を受講する離職者など
高年齢求職者給付金雇用保険
ハローワーク
基本手当日額の30日分または50日分の一時金65歳以上で離職/離職前1年間に被保険者期間6か月以上
傷病手当
(雇用保険)
雇用保険
ハローワーク
基本手当日額と同額求職申込み後に病気・ケガで15日以上働けなくなった
傷病手当金健康保険
健保組合・協会けんぽ
標準報酬月額の平均÷30×3分の2。通算1年6か月まで業務外の病気・ケガで労務不能/連続3日の待期後4日目以降
職業訓練受講給付金
(求職者支援制度)
国
ハローワーク
月10万円+通所手当(上限月42,500円)+寄宿手当雇用保険を受けられない求職者/本人収入や世帯資産の要件あり
住居確保給付金自治体
自立相談支援機関
自治体が定める上限までの家賃額。原則3か月、最長9か月離職・廃業後2年以内など/収入・資産要件あり
未払賃金立替払制度労働者健康安全機構未払賃金の80%(退職時の年齢別に限度額あり)会社の倒産等/請求期限は原則2年
退職給付金一覧(2026年8月時点の制度内容)。金額は条件によって変わるため、必ず各窓口で確認してください。

⚠️ どれも「申請しないと1円ももらえない」

この表のどれ一つとして、退職後に自動で振り込まれるものはありません。すべて本人の申請が前提です。

しかも制度ごとに期限があります。基本手当の受給期間は原則「離職日の翌日から1年」、未払賃金立替払制度の請求期限は原則2年、住居確保給付金は離職・廃業から2年以内が目安です。退職が決まった時点で、自分に関係しそうな制度の期限だけでも先に確認しておきましょう。

退職時に取りこぼしやすいお金としては、有給休暇の未消化分もあります。こちらは給付金ではなく、在職中に請求できるものです。

退職そのものを人に任せる選択肢とその費用感については、別記事で相場を整理しています。

📌 出典と注記

「退職給付金という名前の制度はない」は厚生労働省 沖縄労働局ハローワーク那覇の注意喚起、通称としての呼ばれ方は国民生活センター報道発表資料(2025年12月3日)によります。各給付の内容はハローワークインターネットサービス「基本手当について」「就職促進給付」「教育訓練給付金」、厚生労働省「求職者支援制度のご案内」、全国健康保険協会「傷病手当金」、労働者健康安全機構「未払賃金立替払制度」を参照しました(いずれも2026年8月確認)。

制度は改正されることがあり、個別の受給可否はハローワーク・健康保険組合・自治体の審査で決まります。金額はあくまで目安として扱ってください。

失業保険の受給条件|2025年4月の改正で変わった点

傷病手当金と失業給付の申請書類を手に取って確認する40代男性

失業保険(基本手当)の条件は「雇用保険に入っていた期間」と「今の状態」の2軸で決まります。そして2025年4月、自己都合退職の人に直結する2つの改正が入りました。

条件①|雇用保険の被保険者期間が足りているか

原則は「離職の日以前2年間に、被保険者期間が通算して12か月以上」です。倒産・解雇などの特定受給資格者や、一部の特定理由離職者は「離職の日以前1年間に通算6か月以上」でも受給資格が得られます。

ここでいう1か月は、賃金支払の基礎となった日数が11日以上ある月を1か月と数えます。11日以上の月が足りない場合は、賃金支払の基礎となった時間数が80時間以上の月を1か月として計算します。

条件②|「失業の状態」であること

ハローワークが定義する失業の状態とは、求職の申込みをしていて、就職する積極的な意思といつでも就職できる能力があるのに職に就けていない状態を指します。単に「仕事を辞めた」だけでは条件を満たしません。

病気・ケガ、妊娠・出産・育児、定年後にしばらく休養したい、家事に専念する——これらは基本手当を受けられない状態です。ただし、すぐに働けない事情があるときは受給期間の延長を申請できるので、放置せずハローワークに相談してください。

こはく

自己都合で辞めたら3か月待たされるって聞いたけど、いまもそうなん?

ひすい

そこが2025年4月に変わったところです。原則2か月だった給付制限が1か月に短縮されました。古い情報のままだと1か月分まるごと勘違いすることになります。

【2025年4月改正】自己都合の給付制限が原則1か月に短縮

正当な理由がない自己都合退職の場合、7日間の待期の後に給付制限期間が置かれます。この期間が、退職日が2025年4月1日以降なら原則1か月、2025年3月31日以前なら原則2か月です。

ネット上には「自己都合は3か月」と書かれた古い記事がまだ大量に残っています。退職日がいつかで適用されるルールが違う、という点だけは押さえておいてください。

2025年4月1日
以降に退職

給付制限は原則1か月

2025年3月31日
以前に退職

給付制限は原則2か月

5年で3回以上
/重責解雇

給付制限は3か月

【2025年4月改正】教育訓練を受けると給付制限が解除される

もう一つの改正が、学び直しをした人の給付制限解除です。2025年4月1日以降に受講を開始した一定の教育訓練等を、離職日前1年以内に受けた方、または離職日以後に受けている方は、給付制限が解除されて基本手当を受け取れます。

対象は、教育訓練給付金の対象となる教育訓練、公共職業訓練等、短期訓練受講費の対象となる教育訓練、これらに準ずるものとして職業安定局長が定める訓練です。途中退校は該当せず、重責解雇の場合はこの取扱いの対象外とされています。

解除を使うなら「申し出の期限」に要注意

給付制限の解除は自動では適用されません。受講開始以降、受給資格決定日や受給資格決定後の初回認定日(初回認定日以降に受講を開始した場合はその受講開始日の直後の認定日)までにハローワークへ申し出る必要があります。

申し出には、訓練開始日が記載された領収書や訓練実施施設の証明書、すでに修了している場合は修了証明書などが必要です。期限を過ぎた分はさかのぼって受け取れないため、訓練を受ける予定があるなら早めに窓口で確認してください。

✅ 会社都合(倒産・解雇など)

  • 給付制限なし・待期7日後から対象
  • 被保険者期間は1年で6か月以上でもOK
  • 所定給付日数は最大330日

⚠️ 自己都合(正当な理由なし)

  • 待期7日+給付制限が原則1か月
  • 被保険者期間は2年で12か月以上が必要
  • 所定給付日数は最大150日

📌 出典と注記

受給要件・失業の状態の定義はハローワークインターネットサービス「基本手当について」、給付制限期間と教育訓練による解除は厚生労働省「令和7年4月以降に教育訓練等を受ける場合、給付制限が解除され、基本手当を受給できます」および同省・都道府県労働局・ハローワークのリーフレット、改正の全体像は厚生労働省「令和6年雇用保険制度改正(令和7年4月1日施行分)について」によります(いずれも2026年8月確認)。

離職理由の判定(自己都合か会社都合か)はハローワークが行います。会社の記載に納得できない場合は、受給資格決定の際に申し立てができます。

失業保険の申請手続きの流れ|ハローワークで何をする?

雇用保険受給資格者証交付申請書と失業認定申告書に記入する手元の写真

失業保険は、離職票が届いてからハローワークで手続きを始めます。認定日を1回でも飛ばすとその分の支給が止まるため、流れを先に頭に入れておくと安心です。

STEP1|会社から離職票を受け取る

手続きの出発点は、会社から届く「雇用保険被保険者離職票(1・2)」です。ここに離職理由が記載されており、給付制限の有無や所定給付日数を左右します。

なかなか届かない場合は、まず会社の人事・総務に発行状況を確認しましょう。それでも届かないときはハローワークに相談すると、会社への確認や仮手続きの案内を受けられます。

STEP2|ハローワークで求職申込み・受給資格決定

住所地を管轄するハローワークへ行き、求職の申込みと離職票の提出を行います。ここで受給資格の決定を受けた日が「受給資格決定日」になり、以降のスケジュールの基準になります。

この日から7日間が待期期間です。待期中はアルバイトを含む就労がない状態が求められるため、予定を入れる前に窓口で確認しておくと安全です。

STEP3|雇用保険説明会に参加する

受給資格が決まると、指定された日の雇用保険説明会に参加します。ここで受給資格者証や失業認定申告書を受け取り、認定日の考え方や求職活動実績の数え方の説明を受けます。

オンラインでの説明会を実施しているハローワークもあります。開催方法は地域によって異なるため、受給資格決定時に案内を確認してください。

STEP4|待期7日と給付制限を通過する

会社都合の場合は待期7日を過ぎた日から基本手当の対象になります。自己都合の場合は、そこにさらに原則1か月の給付制限が加わります。

そのため実際の初回振込は、退職日からおおむね1か月半から2か月ほど後になるのが一般的です。生活費のスケジュールは、この空白期間を織り込んで組み立てておきましょう。

STEP5|4週間ごとの失業認定を受ける

その後は原則4週間に1度の認定日にハローワークへ行き、失業認定申告書で求職活動の実績と就労・収入の有無を申告します。認定を受けた日数分が、数日後に指定口座へ振り込まれます。

認定日に行けなかった場合、原則としてその分の認定は先送りになります。就職の面接や病気などやむを得ない理由があるときは、事前にハローワークへ連絡して指示を受けてください。

✅ 初回の手続きに持っていくもの

  • 雇用保険被保険者離職票(1・2)
  • マイナンバー確認書類(マイナンバーカードなど)
  • 本人確認書類(運転免許証など。マイナンバーカードがあれば兼ねられます)
  • 写真2枚(最近の正面上半身。マイナンバーカード提示で省略できる場合あり)
  • 本人名義の預金通帳またはキャッシュカード
  • 印鑑(求められる場合があります)

必要書類の細かい運用はハローワークによって異なります。行く前に管轄ハローワークの案内を確認しておくと、二度手間になりません。

失業保険はいくらもらえる?計算方法と年齢・月収別の目安

失業保険の受給額を電卓と給与明細で計算する手元

失業保険の総額は「賃金日額 → 基本手当日額 → 所定給付日数」の3ステップで決まります。順番に自分の数字を当てはめれば、おおよその金額は自分で出せます。

ライ

計算式って難しそう。ざっくりでいいから自分がいくらもらえるか知りたいんやけど。

ひすい

やることは3つだけです。日給を出して、率をかけて、日数をかける。上限額も決まっているので、高収入でも青天井にはなりません。

STEP1|賃金日額を出す

賃金日額は、離職前6か月間に毎月決まって支払われた賃金の合計を180で割った金額です。賞与(ボーナス)や臨時の手当は含みません。

たとえば月給25万円が6か月続いた場合、150万円÷180=約8,333円が賃金日額になります。残業代など毎月決まって支払われるものは含まれるので、実際の給与明細で確認してください。

STEP2|給付率をかけて基本手当日額を出す

賃金日額に給付率をかけたものが、1日あたりの支給額(基本手当日額)です。給付率は賃金日額が低い人ほど高くなる仕組みで、59歳以下は80%〜50%、60〜64歳は80%〜45%の範囲で決まります。

賃金日額が3,203円以上5,480円未満なら一律80%、13,490円を超えると一律50%(60〜64歳は12,120円超で45%)というのが2026年8月1日以降の区分です。

離職時の年齢賃金日額の上限基本手当日額の上限
29歳以下14,900円7,450円
30〜44歳16,540円8,270円
45〜59歳18,220円9,110円
60〜64歳17,400円7,830円
全年齢(下限)3,203円2,562円
2026年8月1日からの賃金日額・基本手当日額の上限額と下限額。出典:厚生労働省「令和8年8月1日からの基本手当日額等の適用について」。

STEP3|所定給付日数をかける(自己都合は年齢に関係ない)

ここが誤解の多いところです。自己都合・定年など一般の離職者の所定給付日数は、年齢に関係なく被保険者であった期間だけで決まります。10年未満なら90日、10年以上20年未満なら120日、20年以上で150日です。

一方、倒産・解雇などの特定受給資格者や一部の特定理由離職者は、年齢と被保険者期間の組み合わせで最大330日まで伸びます。同じ勤続年数でも、離職理由で2倍以上の差がつくということです。

スクロールできます
被保険者であった期間10年未満10年以上20年未満20年以上
全年齢(自己都合・定年等)90日120日150日
一般の離職者(自己都合・定年等)の所定給付日数。年齢区分はありません。
スクロールできます
離職時の年齢1年未満1年以上5年未満5年以上10年未満10年以上20年未満20年以上
30歳未満90日90日120日180日—
30歳以上35歳未満90日120日180日210日240日
35歳以上45歳未満90日150日180日240日270日
45歳以上60歳未満90日180日240日270日330日
60歳以上65歳未満90日150日180日210日240日
特定受給資格者および一部の特定理由離職者(倒産・解雇等)の所定給付日数。出典:ハローワークインターネットサービス。

年齢・月収別のシミュレーション例

実際に3ステップを通すとどうなるか、自己都合退職を前提に計算した例が下のカードです。いずれも賞与を除いた月給が6か月続いた場合の概算で、実際の額は給付率の計算や上限額の適用で変わります。

金額はあくまで自分の状況を掴むための目安です。正確な基本手当日額は、受給資格決定時に交付される受給資格者証に記載されます。

約52万円
32歳・勤続6年・月給25万円
基本手当日額 約5,800円×90日
約75万円
42歳・勤続12年・月給30万円
基本手当日額 約6,300円×120日
約99万円
48歳・勤続22年・月給35万円
基本手当日額 約6,600円×150日

早く再就職したほうが得になるケースもある

所定給付日数を3分の1以上残して安定した職業に就いた場合、支給残日数の60%(残日数が3分の2以上あれば70%)に基本手当日額をかけた再就職手当が一時金で支給されます。

さらに再就職先に6か月以上勤め、賃金が離職前より下がっていれば就業促進定着手当が加算されます(上限は支給残日数の20%相当)。「満額もらってから就職」が必ずしも有利とは限らないので、計算して比べる価値があります。

📌 出典と注記

賃金日額・基本手当日額の上限額と給付率の区分は厚生労働省「令和8年8月1日からの基本手当日額等の適用について」および同資料「基本手当日額の計算式及び金額(令和8年8月1日〜)」、所定給付日数はハローワークインターネットサービス「基本手当の所定給付日数」、再就職手当・就業促進定着手当は同「就職促進給付」によります(いずれも2026年8月確認)。

上限額は毎年8月1日に改定されます。シミュレーションの金額は概算で、実際の支給額はハローワークの算定によります。

パート・アルバイトでも退職給付金はもらえる?

シフト表と給与明細を確認するパート勤務の人の手元

「正社員じゃないから対象外」と思って申請していない人は少なくありません。判断の分かれ目は雇用形態ではなく、雇用保険に入っていたかどうかです。

週20時間・31日以上なら加入対象

雇用保険は、1週間の所定労働時間が20時間以上で、31日以上引き続き雇用される見込みがあれば被保険者になります。常用・パート・アルバイト・派遣といった呼び方や、本人・会社の希望は関係ありません。

つまり週20時間以上のシフトで働き続けていたパート・アルバイトは、原則として失業保険の対象です。給与明細に雇用保険料の控除があるかどうかが、いちばん手軽な確認方法になります。

シフト制の人は「被保険者期間の数え方」がカギ

被保険者期間は、賃金支払の基礎となった日数が11日以上ある月を1か月として数えます。シフトが少ない月が続くと、加入期間は長くても月数が足りないという事態が起こります。

ただし11日以上の月が足りない場合は、賃金支払の基礎となった時間数が80時間以上の月を1か月として計算できます。自己判断で諦めず、離職票を持ってハローワークで数えてもらいましょう。

こはく

扶養に入ってるパートやけど、失業保険をもらったら扶養から外れたりするん?

ひすい

健康保険の扶養は、基本手当日額がいくらかで判定されることがあります。基準は保険者ごとに違うので、加入先の健保に直接確認するのが確実です。

受給中のアルバイトは「申告」が絶対条件

受給中に働くこと自体は禁止されていませんが、失業認定申告書での申告が必須です。目安として1日の労働時間が4時間以上なら就労、4時間未満なら内職・手伝いとして扱われ、支給の繰下げや減額の対象になります。

また、パートやアルバイトという名称でも週20時間以上の継続的な仕事に就いた場合は「就職」として扱われます。申告せずに働くと不正受給となり、受給額の最大3倍にあたる返金・納付を命じられることがあります。

雇用保険に入っていなかった人は求職者支援制度へ

週20時間未満で働いていて雇用保険の対象外だった人や、被保険者期間が足りなかった人には求職者支援制度があります。無料の職業訓練を受けながら、要件を満たせば職業訓練受講手当として月10万円と通所手当(月上限42,500円)などが支給される仕組みです。

要件には本人収入が月8万円以下、世帯全体の収入が月30万円以下、世帯の金融資産が300万円以下といった基準があり、訓練への出席も条件になります。詳しくはハローワークで確認してください。

📌 出典と注記

雇用保険の被保険者要件は厚生労働省「雇用保険の被保険者について」、被保険者期間の数え方と受給中の就労の取扱いはハローワークインターネットサービスおよび各労働局・ハローワークの受給資格者向け案内、不正受給の返還は雇用保険法第10条の4第1項、求職者支援制度は厚生労働省「求職者支援制度のご案内」によります(いずれも2026年8月確認)。

なお雇用保険の適用範囲は、2028年10月から1週間の所定労働時間10時間以上へ拡大されることが決まっています。扶養の判定基準は加入している健康保険によって異なります。

申請サポートサービスという選択肢|使う前に知っておくこと

契約書の内容を指でなぞって慎重に確認する手元

「給付金を最大化します」とうたう民間の申請サポートサービスが増えています。選択肢として知っておく価値はありますが、その前に必ず押さえておくべき公的な注意点があります。

⚠️ 国民生活センターが注意喚起している分野です

国民生活センターは2025年12月3日、「失業保険の給付額等を増やすことができるとうたう申請サポートに注意」という報道発表を出しています。全国の消費生活センター等に寄せられた相談は年々増加しており、2024年度は217件と前年度の約2.4倍になりました。

目立つのは次の3類型です。契約前に、この3つが自分の検討先に当てはまらないかを必ず確認してください。

①期待外れ

依頼すれば受給額が増えると期待したが、実際には増えなかった

②解約不可

途中解約を希望したら業者が認めず、高額な違約金を請求された

③不正誘導

不調がないのに指定のクリニック受診を指示されるなど、不正受給を促すかのような誘導

虚偽の内容で申請すれば、責任を問われるのは業者ではなく申請した本人です。事実と異なる申請を勧められても、絶対に応じないでください。

資格のない業者にできるのは「助言」まで

報酬を得て労働・社会保険に関する申請書等の作成や提出代行ができるのは、社会保険労務士法により社会保険労務士や社労士法人などに限られています(弁護士・弁護士法人も可)。資格のない事業者ができるのは、あくまで助言および指導までです。

つまり「代わりに申請してくれる」わけではなく、申請するのは自分自身です。この前提を理解しないまま契約すると、期待とのギャップが生まれます。

ハローワークなら無料で相談できる=自分で申請できる

申請書類の書き方や手続の進め方は、ハローワークの窓口で無料で相談・案内を受けられます。国民生活センターも、通常はサポート業者を利用しなくても自分で手続を行うことが可能だとしています。

また、失業保険の給付額や期間は法律とハローワークの審査で決まるもので、業者が介入して増やせるものではありません。「増額できる」という前提の勧誘には特に注意してください。

それでも使うなら、契約前に確認する4つのこと

手続きに強い不安があり、伴走してくれる相手がほしい——そういう理由で使うなら、選択肢としてはありえます。ただし判断材料は自分で揃えてください。

①運営会社と有資格者の関与体制、②料金の総額と発生タイミング、③中途解約の条件と違約金、④「増額できる」といった断定的な説明をしていないか。この4点を書面で確認し、少しでも引っかかったら契約しないことをおすすめします。

ライ

じゃあサポート会社って使う意味ないん?

ひすい

無料で自分でできるのが大前提です。そのうえで「調べる時間がない」「一人だと不安」なら有料の伴走を選ぶ、という順番なら納得して使えます。次に挙げるのは、無料の診断から始められるサービスの一例です。

POOL BOX(プールボックス)|料金を公表している申請サポート

退職給付金の申請サポートの一つです。公式サイトによると、流れは公式LINEに登録 → 無料相談・状況確認 → 退職代行・給付制度の相談サポート → 転職支援となっています。対象として挙げられているのは雇用保険の基本手当・再就職手当、健康保険の傷病手当金などです。

この分野では料金を公表していない事業者が多いのですが、POOL BOXは金額を公式サイトに明記しています。判断材料が揃っているという意味で、比較の起点にはしやすいサービスです。

💰 公式サイトに明記されている料金(税込)

一括払い

160,000円(契約時)

分割払い

220,000円(契約時に頭金+指定スケジュール)

後払い

280,000円/初期費用0円・全8回・初回は退職日の2か月後26日

※後払いは一括より12万円高くなります。初期費用がかからない代わりの上乗せ分だと理解して選んでください。

契約前に押さえること。
・公式サイトは「ハローワーク等の行政機関とは一切関係ありません」と明記しています。給付そのものは公的制度で、審査で決まります。
・有料サポートの内容は「退職準備、退職に関する連絡の支援、給付制度の情報提供、申請手順の案内、転職相談」です。申請の代行ではありません。社会保険労務士の関与は公式サイトに記載がありません。
・返金保証について公式サイトは「当社の不備に関する条件付きのもので、受給できなかった場合に自動的に返金するものではありません」と明記しています。ここを誤解しないでください。
・中途解約の条件と違約金は料金ページからは読み取れず、特定商取引法に基づく表記で確認するよう案内されています。相談の場で必ず聞いてください。
・運営は合同会社POOL BOX。法人の設立は2026年1月で、運営歴は長くありません。所在地は公式サイトに記載がありません。

相談は無料です。金額と条件を聞いたうえで、契約するかを決められます

POOL BOXの無料相談を見てみる →

※料金・条件は2026年9月16日に公式サイトで確認した内容です。変更される場合があるため、最新は公式サイトと契約前の書面でご確認ください。

📌 出典と注記

相談件数・トラブル類型・消費者へのアドバイスは独立行政法人国民生活センター報道発表資料「失業保険の給付額等を増やすことができるとうたう申請サポートに注意」(2025年12月3日)、有資格者の業務範囲は社会保険労務士法第27条、不正受給の返還は雇用保険法第10条の4第1項によります(いずれも2026年8月確認)。

不安を感じたときや契約トラブルが起きたときは、消費者ホットライン「188」で最寄りの消費生活センター等に相談できます。手続そのものの疑問は、住所地を管轄するハローワークが無料の相談窓口です。

あわせて読みたい:退職代行の料金相場はいくら?種類別の費用とおすすめ4社【2026年】

「社会保険給付金」という名前で案内される制度の実体と、自分で申請できるのかどうかは、こちらで詳しく整理しています。

よくある質問

よくある質問セクションの見出し画像

退職後、失業保険はいつから受け取れますか?

ハローワークで受給資格の決定を受けた日から7日間が待期期間で、会社都合の場合はその後から支給対象になります。

自己都合の場合は待期の後にさらに給付制限があり、2025年4月1日以降に退職した方は原則1か月です。認定日や振込日を挟むため、実際の初回振込は退職から1か月半〜2か月後になることが多くなります。

「退職給付金」という制度に申し込めば、まとめてもらえますか?

いいえ。ハローワークが明記しているとおり、「退職給付金」という名前の制度は存在しません。

実際には基本手当・再就職手当・傷病手当金などの別々の制度があり、窓口も条件も申請期限も異なります。まとめて申し込める入口はないため、自分に該当する制度を一つずつ確認して申請することになります。

失業保険をもらいながらアルバイトはできますか?

できますが、失業認定申告書での申告が必須です。目安として1日4時間以上なら就労、4時間未満なら内職・手伝いとして扱われ、支給の繰下げや減額の対象になります。

週20時間以上の継続的な仕事に就いた場合は「就職」とみなされます。申告せずに働くと不正受給となり、受給した金額の最大3倍にあたる返金・納付を命じられることがあります。

傷病手当金と失業保険は同時にもらえますか?

同時には受け取れません。傷病手当金は「働けない人」への健康保険の給付、失業保険は「働ける状態で仕事を探している人」への給付で、前提が正反対だからです。

療養中で働けない場合は、失業保険の受給期間の延長を申請したうえで、回復後に基本手当へ切り替えるという進め方があります。順番や要件は個別事情で変わるため、健康保険組合とハローワークの両方に相談してください。

雇用保険に入っていなかった場合、何も受け取れませんか?

失業保険(基本手当)は雇用保険の加入が前提のため受給できません。ただし、雇用保険を受けられない求職者向けに求職者支援制度があり、要件を満たせば無料の職業訓練を受けながら月10万円の職業訓練受講手当などを受けられます。

家賃の支払いが厳しい場合は自治体の住居確保給付金、会社の倒産で給与が未払いなら未払賃金立替払制度という選択肢もあります。まずはハローワークと自治体の相談窓口に状況を伝えてみてください。

まとめ

まとめセクションの見出し画像

✅ まとめ:退職給付金一覧の要点

  • 「退職給付金」という名前の制度はなく、雇用保険・健康保険・その他の別々の制度をまとめた通称
  • 柱は失業保険(基本手当)。離職前2年間に被保険者期間12か月以上が原則で、倒産・解雇なら1年で6か月以上
  • 2025年4月1日以降の退職なら、自己都合の給付制限は原則1か月(それ以前は原則2か月・5年で3回以上や重責解雇は3か月)
  • 2025年4月以降に受講開始した一定の教育訓練を受ければ、給付制限が解除される。申し出には期限がある
  • 金額は「賃金日額×給付率×所定給付日数」。自己都合の所定給付日数は年齢に関係なく90〜150日
  • パート・アルバイトも週20時間・31日以上なら対象。入っていなかった人には求職者支援制度がある
  • 申請は自分で無料でできる。サポート業者を使うなら、料金・解約条件・有資格者の関与を必ず確認する
  • 最終的な受給の可否と金額は、ハローワーク・健康保険組合・自治体の審査で決まる

あわせて読みたい記事

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次